パターンの英訳:広瀬光治先生のデザインがニッター誌に掲載されました!

つくづくニッターのコミュニティっていいなと思います。編み物を通してお友達が増えるし特にいつでも誰でも快くお互いをヘルプするところがいいですよね。今の私が有るのも、私がロンドンで生活し始めてから数多くの方々から頂いたヘルプやサポートのお陰です。

普段はもっぱら自作のデザインばっかりの日が多いですが、出来る限り編み物コミュニティに貢献することにしています。というわけで今回は私が去年からお手伝いしているプロジェクトを紹介します!雑誌「ザ・ニッター」さんと提携して日本の編み物デザイナーさんたちの作品を英訳して海外のより多くのニッターに紹介しようというもの。

日本人デザイナーの素晴らしい作品が英訳されるのは稀です。言語の壁があるとは言え、あまりにも英訳されてなさすぎです。なので私以外の日本人デザイナーの作品も英訳されて海外のニッターがアクセス出来るようになればまた一段編み物が楽しくなるんじゃないかと思います。

そこで私がこのプロジェクトの翻訳を受け持つことになりました。私は英語と日本語の「編み物」バイリンガルです。笑 両語会話はもちろん読み書きともに流暢な私が中間人になって日本人の有名デザイナーの作品を英語に訳し、その英訳版をザ・ニッターさんが出版するという連携プレー。


今回の初コラボには広瀬光治先生と志田ひとみ先生にお願いすることにしました。お二人とも日本指折りのニットデザイナー。彼らのデザインは正にアート。お仕事もさすがプロ。そして広瀬光治先生の「山脈」というデザインが今月号に無事出版されました。今日のポストはそのメーキングオブの紹介です。

広瀬光治先生は、日本の編み物コミュニティにとってあらゆる意味で開拓者です。単に作品をデザインするだけではなく数々の本も出版され、日本中で講演もされ、そしてテレビにもよく出ています。実は私はご一緒にお仕事ができること、めちゃくちゃ緊張していました。でもさすが、デザインも、お仕事もばりばり出来るすごいお方で、そんな心配もすぐ吹っ飛んでしまいました。

ザ・ニッター43号に登載されたデザイン「山脈」は美しい日本の山脈がテーマになっていて、ジグザグのモチーフを取り入れた襟には針サイズを変えて編む繊細なレースのパターンも用いています。初めてこのデザインを拝見した時は鳥肌がたつほど感激しました!笑 しかも寸法から何から何まで超精確!広瀬光治先生のデザインを翻訳出来たなんて本当に光栄です。

待ちに待った「山脈」の出版。ザ・ニッターの雑誌はいつもながら写真も編集もパーフェクト。編集チーム皆さんのお陰です。チームの一員として再度お仕事できたことに感謝してます。そして広瀬光治先生、お忙しい中ご協力本当にありがとうございました!


楽しく編める素敵なデザインなので是非編んでみてください!