エリカナイト:シンプルニッティング、本レビュー。

今週はマラソンも終わりやっと編み棒を持てる余裕ができて来ました(ホッ)。
さて、今日はまだ日本のアマゾンでは購入出来ないエリカナイトさんの新しい編み物本”Simple Knitting(シンプルニッティング)をご紹介します(ちなみにイギリスのアマゾンからは購入する事が出来ます)。

Simple Knitting by Erika Knight

私はエリカさんの大ファンです。彼女の本はほとんど持っています。何がすごいかって言うと彼女のデザインはどのレベルのニッターの人たちでも”編みたいなー”と思える事。彼女はヴィクトリアアンドアルバート博物館でもレクチャーをしたり、ニット業界の中での超トップに立つ人達の中の一人。今年から彼女はイギリス各地でNovice Knit(ノビスニット)と言うワークショップで編み物を教えています(詳細はこちら)。ロンドンでも9月にiKnitであります。彼女に会うだけでも良いから行きたいですね。

さてさて、今回のレビューはカテゴリーを三つに分けてみました:1)本のルックス、2)内容、3)編み物のデザイン。
1. ルックス
エリカさんの本は全てみなカッコいいのですが、これは特にスタイリッシュです。 写真家の人は日本人の方で、とてもいい感じに皆作品が載っています。編み物のテクニックを説明しているイラストも鉛筆のデッサン風に書かれていてとてもかわいいし見やすい。
knitted round cushion
シンプルだけれどもとても効果的な引き返し編みで出来ている丸クッション。これ、編みたいです。
2. 内容
内容はとても分かりやすく、そして順序よく書かれていました。全てのチャプターはしっかりとした内容、情報と編み物ヒントが詰まっています。かなり分かりやすく書いてあるので、英語が苦手でもニットラバーは頑張れば大丈夫。

前半は基本的な事が書いてあります。例えば糸の選び方と、色の選び方。そしてゲージの編み方やパターンの読み方など、ニッターには絶対に必要な基礎知識が彼女の分かりやすい英語で書いてあります。後、自分的にとても良かったのはその次のチャプターのスッテッチディクショナリー。シンプルな物しかないな、なんて思いきや、とても素敵なストライプの編み図があるではないか!彼女独特の素晴らしい色合わせで編まれたいかにもイギリスっぽいストライプの編み方が書いてあるのにはとても嬉しかったです。
making tension swatch
ゲージは編み物で一番基本で大事な所。彼女の本の中には”最初の15分をゲージのスヲッチに使うほうが後でサイズが合わなくて後悔するよりも良いですね”と書いてありました。


3. デザイン

良いデザインを見ると、なんだかドキッとします。良い物を見たときのあのぱっとする感覚です。例えばすごく美味しいバニラアイスを食べたときに思えるあのドキッ(笑)。彼女の本を見ていたらそんなドキッがありました。
moss stitch tote
ほんの後半は編むプロジェクトが沢山あります。ます最初はとてもシンプルなかわいいデザインから始まって、最後すごいカッコいいカーデガン(これまたシンプルなのだけれども絶対自分も、ウェズリーにも着せたい様な物)で終わります。
例えばシンプルな靴下も2つパターンが有って、日本針で編む物と、5本針で編む物があるので、編み物ビギナーでも上級者でもかなり使えます。
four needle socks

ページをめくって行くうちにだんだん難しくなっていきます。難しくなると言っても、シンプルなパターンにプラス新しいテクニックを紹介、そして次のパターンはそのまた新しいテクニックを使うと言う風にいきなり難しい物にはなりません。だから編み物ビギナーさんでも英語パターン挑戦するには最適。
knitted tea cozy
このティーコージーは本当にかわいいと思います。ベースのバラはインタージアで編んであって、細かい色は後から刺繍してあります。

一冊持っててそんはしない本だと思います。私は丸クッションが気に入ったのでそれを編んで見ようかな。
それでは皆様よい週末を。